1.2飯伏幸太VS丸藤正道戦のあり方について

先日、プロレスリングNOAHの公式X(旧ツイッター)にて飯伏幸太選手の怪我の詳細が発表されました。この怪我によって、ファンを中心に様々な議論がXでは展開されています。少し代表的なXを列挙して見ていきます。

 

「試合で負傷したのか? それとも負傷を抱えたまま試合をさせたのか?」(引用:https://twitter.com/dai_yamauchi/status/1743909933438075243?s=46&t=iZOqgE02brzKTRylvV7Nug

 

「武田さんは飯伏選手の足の状態は確認してたのでしょうか?してましたよね」(引用:https://twitter.com/magotora1973/status/1743887925056860525?s=46&t=iZOqg)

 

「みんな察しろよ。拳王対征矢じゃあチケット売れないんだよ。丸藤対飯伏ならチケット売れる。それういう事だよ。ビッグイベントは大変なの!」(引用:https://x.com/great_jobing/status/1743925240546328645?s=46&t=iZOqgE02brzKTRylvV7NUg)

 

様々な批判・意見が展開されているが、上記のXで私なりの解説をしていきす。

 

飯伏VS丸藤ではないとチケットが売れない!?

今回の1.2のビッグイベントはGHCヘビーを始めとするタイトル戦も多数組まれているカードがあるにも関わらず今回タイトル戦でもない「飯伏幸太VS丸藤正道」のカードがメインに組まれる事になった。

 

この裏側は真相は不明だが飯伏幸太選手がXで「何度かオファーがあった」とつぶやいています。

 

この発言からNOAH側からはGHCのタイトル戦よりも丸藤VS飯伏のマッチメイクがチケット販売に繋がると見ているようです。

 

飯伏幸太選手も、DDTプロレスリング新日本プロレス・AEWと日本、海外で活躍されていますし、日本のプロレスファンではあれば名前は知っているはずです。
また丸藤選手もファンなら誰もが知っている選手です。

 

この状況から、メインに名前があがる事が不思議ではなく、むしろ必然と言ってもいいのかな、と思っております。

 

しかし、GHCヘビー戦の拳王選手、征矢選手、清宮選手、ジェイク・リー選手などはよく思っていないのは伺えます。やはり、観客目線からすると知らない選手がメインだとなかなか「行こう!」とは思えないですよね。

 

-----満員には固定ファンの他に新規顧客を-----

 

満員にする為にはNOAHの固定ファンだけでは難しいと思います。NOAHの固定ファアじゃなく、NOAHを知らない選手にも来て頂く。

 

この1.2のイベントは正にその新規層を掴むためのものだと思います。そのもう一つの理由に新日本プロレスのHOUSE OF TORTUREの参戦が伺えます。新日本プロレスのファンにもNOAHに来てNOAHのプロレスの魅力を知ってもらおう。

 

以前、鈴木軍の時にNOAHに参戦していたときと同じような系図が出来ています。あの時も、新日本プロレスのファンも鈴木軍目当てでNOAHの会場に足を運んだりしていた方も多いのではないでしょうか?
(実は当方も当時はNOAHに注目していました)

 

このように新規ファンを獲得する為の経営戦略として多くの人が知っているであろう飯伏選手と丸藤選手のマッチメイクとして会社は組んだのだと思います。

 

武田さんは飯伏選手の足の状態を確認していたか!?

裏側はどうかは不明ですが、会社はある程度飯伏選手のコンディションは把握していたのではないか、と思います。

こういう言い方をすると、会社の判断がマズイ・悪いと思われると思われますが、そういう意味ではございません。ただ、レスラーとしては満身創痍でもリングに立ちたい・闘いたい、と思う気持ちになるのは当然で、無理をしても出場を強行する選手は飯伏選手だけではなくいます。

実際、ドクターストップがっている状態であれば出場する事は出来ないのでしょうが、そういう診断書・所見がないと選手個人の判断になってしまうのではないか、と思います。

 

選手に状態を確認して選手が「出場できる」と言えば出場してしまう。これが現状だと思います。

 

特に、飯伏選手はNOAHの所属選手ではないので、どこまで身体的な把握を事前にできていた、かは不明ですが、ある程度のコンディションは飯伏選手もオファーがあった際に伝えていたと思います。

 

-----大会前のユーチューブで怪我の状態を告知-----

 

大会前に飯伏幸太選手のユーチューブチャンネルで、大会に向けた動画がありまして、その動画で、左足の踝と右手の甲の骨折で、400mくらいしか歩けず、40キロのベンチプレスが上がらないとご自身が語られていました。

 

それでも丸藤選手との試合に向けての意気込みを語っていました。弱音は出さずしっかりとした意気込みを語られていました。

 

試合前から痛めていたところが試合によって悪化した、と考えるといいでしょう。特に左足踝に関してはユーチューブで状態が悪いとありましたが、右足の状態に関してはありませんでした。

左足をかばった右足に負荷がかかり、靭帯の損傷という結果になったのだと思います。

 

NOAHのファンは失望し動員減少か!?

メイン後、ジェイク・リー選手が皮肉めいたマイクがありましたが、私の予想としてはメインの試合に対したがっかり感があると思いますが、ファンが離れる、という事は大幅にはないかと思います。

なぜか?

 

他の選手とのマッチアップやこれからの選手に注目が上がる。そして、「MONDAY MAGIC」という企画が昨年秋から隔週月曜日に開催されており、今年も4月より開催が決定しております。

 

より身近にプロレスを感じていただけるよう抵抗なく観戦できるように決まった曜日に、いつもの興行とは違った試合が見れるのは面白いのかなって思います。

 

新日本プロレスのタイチ選手、TAKAみちのく選手等が鈴木軍時代に自主興行を開催しておりましたが、それに近い感じ風な効果があると思います。


ファンのみならずプロレスを手始めに見てみよう、と考えている人にとって非常に入門し易い興行イベントになる。そこから大きなイベントに足を運んでもらえるようになる。

 

会場に足を運んでもらえなくても、プロレスの魅力を知ってもらい、動画配信での観戦もできる。会場満員の他に、動画での会員の向上に繋がってくるのではないか、と思います。

 

コロナ禍でプロレスの状況も変化しつつ生での観戦もしかり、自宅などの画面越しに観戦するケースが増大してきている。観客だけ増やしてもダメで会場に来ない人、画面越しのファンに対してもアピールして楽しませなくては行けない。そんな時代になったのです。昔のテレビ中継に釘付けになっていた頃に回帰しているのではないか、と。

映像系の話に関してはまた別の記事にて述べていこうと思います。

 

まとめ

注目の集めたNOAH1.2有明アリーナ大会。2024年始めの大会として期待が高まる中、メインとなったのが「飯伏幸太選手VS丸藤正道選手」。

 

以前にもカードが組まれた事があったが、お互いの怪我等により流れていた試合。GHCのタイトルを差し置いてメインカードになったわけだが、試合内容はしっくりせず、飯伏選手がこの試合で怪我というアクシデントも。

 

試合前から飯伏選手はコンディションが悪く、NOAH側も怪我も把握していたと思われるがこのカードがないとチケットが売れなかったのか!?

 

個人的な見解での着地となりますが、やはり、「飯伏選手 VS 丸藤選手」のカードがメインのインパクトは強いと思います。これは、NOAHのファンのみならず飯伏選手のファンも動員する事ができるから。

 

しかし、メインの結果は試合は成立していたもののちょっとつっかえるものがある試合ではあったと個人的にも思うので、今後、昨年秋から開催している「MONDAY MAGIC」などにも注目が集まるかと思います